プロローグ『Merry Xmas』
今年もこの時期がやってきた。
彼は毎年、いつもこの日にやってくる。
「Ho! Ho! Ho! 元気にしとったかね?」
ほら、やってきた。
「老体に鞭を打って頑張っておるよ。……まあ、君もお互い様じゃな。」
「じゃなぁ。しかし、1年に1回……このクリスマスの時期は頑張らないとのぉ。」
彼はサンタクロース。
12月の聖なる夜にイイ子にプレゼントを配ることを仕事としている。
吾輩の長年の友人だ。
「……で、今年もやるわけか。」
「Ho! Ho! もちろん。……今年も助けてくれるかな?」
やれやれ。
まあ、長い付き合いじゃ。
付き合ってやるとするか。